皮膚のトラブルは皮膚科へ

皮膚科とはその名の通り、皮膚を見てもらうことが出来る診療科です。
皮膚に湿疹やかゆみなど、何らかの異常状態が現れた際に利用することで、肌を正常で、健康的な状態にケアしていく効果が期待できるでしょう。
利用できる人としては、大人から子供まで、皮膚がある人であれば利用をすることが出来ます。

皮膚は体を守る最初の壁ですので、何かと傷つきやすく、ダメージを受けやすい箇所です。
見た目にも異常状態が現れやすく、放置してしまうと症状が悪化してしまう可能性がありますので、必ず早めに診察を受けることが必要であるといえるでしょう。

どんな時に行くことが出来るのか

皮膚科で見ることが出来る病気として挙げられるのは、アトピーなどをはじめとした皮膚炎や湿疹、女性にはつらい肌荒れやニキビ、そのほかじんましん、脱毛症、火傷などです。
そのほかにも、こうした様々な皮膚のトラブルが起きた際には皮膚科で相談することができますので、肌関連で悩んでいることがあれば皮膚科で診断してもらいましょう。

特に最近では、肌荒れ関連で皮膚科を利用する方も多く、美容クリニックやエステなどに通うより、よほど安く、確実な効果を得ることが出来るため、老若男女に関わらず、治療のために来院をする人は少なくありません。
皮膚のトラブルは原因がわからない場合なども多く、自力で治療をしようにも、自己流の治療を繰り返してしまった結果、逆に皮膚炎が悪化してしまったというケースも少なくありませんので、絶対に自己判断をしないことが大切です。
皮膚トラブルの場合は、よくわからない輸入物の薬品を利用してしまった結果、肌トラブルが悪化した、皮膚炎が悪化したという方も少なくないようです。

どんな治療が行われるのか

皮膚科で行われる治療としては、皮膚の病によっても異なりますが、特に来院者が多い皮膚炎の場合は、ステロイド剤などをはじめとした塗り薬の添付や、原因物質の特定、除去治療など、塗り薬、飲み薬などによる治療がメインとなるでしょう。
他の皮膚炎の場合でも、飲み薬と塗り薬によっての治療が多く、疣贅やいぼなどの治療の場合は、液体窒素でサッと取ってしまうという治療方法などが用いられることも少なくありません。

また、帯状発疹などのようにウイルス性の発疹の場合は、見た目に治っても体内にウイルスが残っている可能性があるため、点滴や内服治療が行われ、徐々に体内のウイルスを殺菌し、完璧に直していく治療を行っている病院も多いでしょう。
皮膚科によっても皮膚の病の種類によっても、治療方法などは大きく異なりますのであくまで参考までになりますが、どんな治療を行うのかを相談させてくれる機関もありますので、病院で診察の際にいろいろと話をしてみると良いでしょう。

病床数の違い

皆さんの近所に「○○病院」とか「○○クリニック」といった看板を掲げて診療している所があるはずです。
いずれも病気やけがの治療をする医療機関であることに違いはないのですが、病院とクリニックにどのような違いがあるのかわからないという人も多いはずです。
病院とクリニックの最大の違いは、病床数の違いです。

医療法という法律があるのですが、その中に病院の定義として20床以上の入院施設のある医療機関と定められています。
つまり入院患者のためのベッド数が20床以上ないと、病院とは名乗れないわけです。

皆さんの近くのクリニックをイメージしてください。
入院施設のない所も多いはずです。

またクリニックの病院との違いの中に、医者でなくても開業できる点が挙げられます。
ですから日本全国のクリニックの中には、市町村や医療法人、社会福祉法人が開設している所も案外多いのです。

スタッフの人数

スタッフの人数に関しても、条件があります。
病院の条件として、医者が3人以上、看護師は患者3人に対して1人以上、薬剤師が1人以上在籍していることが条件といわれます。

一方クリニックの場合、別にスタッフの数に関して決まりはありません。
個人医院もたくさんあって、院長の医者一人ですべての患者の診察を担当しているケースもあるほどです。

病院勤務をしていると、クリニックへ転職したいという看護師も多いです。
先ほども紹介したようにクリニックは入院設備のついていない所が少なくありません。
よって夜勤を担当することがなく、楽に仕事できると思うからです。

確かに昼夜逆転の生活は、体の健康管理をする中ではかなりのハードルです。
日勤だけになれば、生活リズムも取りやすくなります。

しかしクリニックになると、看護師が2~3人程度しかいないという所もざらにあります。
一人で複数の仕事を担当しないといけないので、仕事中はかなり大変という意見もしばしばみられます。
それなりに実務経験のある人でないと、テキパキと仕事をこなせない可能性もあるわけです。

まずはクリニックで診察を

もし病気やけがで診療を受けたいと思ったのであれば、まずは近所のクリニックを訪れてみることです。
そして軽症や大した病気でないのなら、クリニックで治療を受けます。

しかし診察の結果、重大な病気が疑われる場合も出てきます。
その場合には精密検査や手術などの大掛かりな治療が必要になります。
そうなると検査や治療設備がクリニックよりも整った大規模病院を受診すべきです。

この時クリニックの医者は、紹介状というものを作成してくれます。
その中には患者の症状が事細かに書かれているので、同じ検査を病院でまた実施するなどの二度手間が省けるのです。
ですからまずはクリニック、症状が重たければ病院に行くための紹介状を書いてもらいましょう。