医療の限界

医療というのは、病気から回復させたりこれ以上悪化しない様にする為の行為の事を言います。
だから診察・投薬・処置、様々な事を行い多くの人にとってそれは非常に身近な存在と言っても良いでしょう。

ただ、医療というのは実はオールマイティではないと私は思っています。
勿論風邪をひいてしまったとか、心臓に何かしらの疾患がある、お腹の調子があまり良くない、頭が痛い、目が見えにくくなってしまった、そういう症状について様々な対応をする事は出来るでしょう。

また外科的な処置なども出来るので、怪我をしてしまった時などもその傷を目立たない状態まで回復させる事も可能です。

何かしらの病気に感染してしまった時はその感染症の治療を巣得る事もできるし、そういう感染症にかからない様に予防する事も可能となっています。
そういう事を考えると、出来ない事なんてないのではないかと思われがちですが、実はそうとも言い切れません。

例えば慢性疾患がある時は、それを根本的に治療する事はなかなかできない事もあるし、アレルギー疾患も治すというよりはその症状を出ない様にするという感じです。
また中には全く原因が分からない病気もあって、そういう物もなかなか治す事はできません。

だから医療でできる事とできない事があるという事を、知っておく必要があるのではないかと思っています。
そういう事を知っておけば、どういう時に病院に行くべきなのか、また病院に行ったらどういう可能性があるのかとかが分かってくるので、正しい対処法をする事が可能だといえるのです。

医療の進歩

勿論、医療に関しては日々進歩しているので、今日は無理な事であっても数年後には可能になっている事もあるでしょう。
ただ現時点では医療でできる事、出来ない事が存在しているという事は知っておく方が良いのかもしれません。

また、医療で何とかある程度症状は軽くなるけれど、それ以上の回復を望めない事も結構あります。
実はそういう時にはかなり精神的なものが関係している事も少なくありません。
病は気から、そういう言葉もあるようにそういう時は実は本人の気分によってかなり回復にも差が出てくる事もあるでしょう。

看護師としてこうして仕事をしていると、やはりそういう事を考える事が時々あります。
医療に限界がある、ここまでしかできないというのではなくて、現時点ではできない事もあるのだから、そういう事もあると考えて自分で色々と予防したり、できるだけ早期発見する為にも自分の変調には気づけるようになっておくのが良いでしょう。

病院にくるキッカケ

病院に来る人の多くは何か普段とは調子が違うとか、体調がどうも良くないと感じた時に来る人が少なくありません。
確かにちょっとくらい体調が悪くても体が動けば無理をしてしまう事もあるし、いつもではなくて時々調子が悪い程度であれば、たぶん大したことがないだろうと判断してなかなか病院に行く事がないかもしれません。

その為、患者さんの中には症状が重くなってから来る人もいるのです。
しかし、実際に病気を治すためには早期発見・早期治療が必要です。
従って、まずはある程度の年齢になったら定期的に検査をするようにするのが良いでしょう。
だから例えば毎年決められた日は病院で検査をしてもらうように決めておく、なんていうのもなかなかお勧めです。

ただ検査に関しては、実に様々な事を行います。
確かに気になる症状等によって調べる必要がある場所が違うので、その人によって違うと言っても過言ではありません。
しかし、見ているだけではなかなかわからない事であっても検査をする事によってまだ出てきていない症状が分かる事もあります。

そう、症状は出ていないだけで、何かの病気になっているという事って少なくないんですよね。
だから、ずっと検査をしていない人は試しにしっかりと検査をしてみるのをお勧めします。

検査は全身必要?

出来れば全身くまなく調べてもらえるのがベストなのですが、それが無理であれば気になるところとか自分が弱い所を重点的に調べてみるのもお勧めです。
そうする事でなかなか分からなかった病気とか、最近の疲れやすさの原因とかもわかる事は少なくありません。

病院は確かに調子が悪くなってから行く場所と言ってもあながち間違っているわけではありませんが、調子が悪くない時でも時々行って診てもらうのは良い事です。
もしかしたら何か病気になっていたとしても、かなり初期の段階で発見する事ができるのでその治療に関しても非常に楽に行う事が出来る可能性が高くなります。

だから、病院に行くのは少々面倒だと思ってしまう人もいるかもしれませんが、定期的に病院に行って検査をするのをお勧めします。
また普段は簡単に血液とか尿とかだけを検査している人も、年に1回はしっかりと診てもらってはいかがでしょうか。

もしかしたら普段診ていなかったところに何かしらの異変が起きている可能性も少なからずあるからです。
そうするほうがより一層健康的な毎日を送る事が出来ると言っても良いでしょう。
この先ずっと元気でいれる方法の一つといってもいいでしょう。