パソコンやスマホなどで増える目の負担

眼科とは古くから言われる眼医者さんのことです。
目に関する疾患の治療を行う診療科目のことで、総合病院や大学病院の他にも個人で開業しているクリニックも数多くみられます。

結膜や角膜、水晶体、眼底、眼窩といった眼球に関する病変の他にも、まぶたに関する異常に対する治療も実施しています。
具体的な病名としては、白内障や緑内障、ドライアイ、飛蚊症、網膜剥離、アレルギー性結膜炎、黄斑変性症などの病気の治療を行います。

視力が落ちて物が見えづらくなったとか、視野が狭くなった、痛みや異物感がある、まぶたが腫れて目が開きにくくなっている症状があれば、眼科を受診してください。
またパソコンやスマホが急速に普及して、目にかかる負担も大きくなっています。
目が疲れる、目がよく乾く、充血するといった症状で眼科を受診する人も増えています。

一般的にまず視力や視野の検査、顕微鏡や眼底鏡を使った眼の内部の検査、血液検査、CTスキャンなどを使って病気を特定します。
そしてそれに対応した治療を実施します。
薬を使った治療が中心ですが、時には手術による治療を採用するケースもあります。

メガネやコンタクトを作るために

近眼などの視力異常が起こり、裸眼ではぼんやりとしか景色を判別できないのであれば、メガネやコンタクトレンズといった矯正器具が必要です。
ただし近眼の度合いは人によってさまざまで、メガネやコンタクトを作るにあたって、その人にぴったり合うレンズを作る必要があります。

そこで専門家による検眼が必要です。
最近ではメガネ屋やコンタクト屋の中に検査できるスペースを設けて、そこで個人に合うレンズを探すという手法をとるお店も出てきています。
しかし眼科の中には、メガネやコンタクトを作るにあたって、視力などの各種検査を行う所もあります。

レーシック眼科について

最近の傾向として、レーシック眼科を標榜する所が個人経営するクリニックを中心に増えています。
レーシックとは視力矯正手術の一環です。

近視などの視力異常が起きるのは、目に光が入ってきたときに十分に光が屈折せず、ピントが合わないことが原因です。
そこでレーシック手術では、角膜を削って光の屈折率を調整して、視力回復する治療をします。

レーシックが成功すれば、それまでメガネやコンタクトがないと見えなかった人が裸眼でもはっきり見える所まで回復できます。
最近のレーシックは両目の施術でも30分くらいで完了します。
そしてしばらく休憩してもらって、そのまま帰宅できるので入院などの必要もありません。

芸能人の中でもレーシック手術する人が増えています。
それがクリニックの宣伝となって、一般の方の間でも手術を受ける人も出てきています。
ただしレーシックは自由診療で、全額自己負担となるので注意が必要です。

新生児から15歳までの専門医療

子供のころに小児科で先生の厄介になったという人も多いはずです。
小児科とは文字通り、子どもの疾患を取り扱う診療科目をさします。
ところで子供といいますが、具体的にどのくらいまでの子供を取り扱っているか、世間一般にはあまり知られていないかもしれません。

小児科は新生児から15歳くらいまでのいわゆる思春期にある子供を対象にした診療科目です。
ですから中学生くらいまでなら、別に体調を崩したときに小児科を受診しても問題はありません。

小児科では、感染症や血液性疾患、腫瘍関係の病気、循環器系の疾患、内分泌の疾患といった感じでかなり広範囲の病気を取り扱っています。
また最近の子供を見てみると、何らかのアレルギー疾患を抱えているケースも多いです。
このアレルギー対策も実施しています。

外科的な治療の必要な病気やけが以外であれば、基本的に何でも対応しています。
自分の子供がどうも体調不良だ、でも具体的に何の病気かはっきりしない場合には、まず小児科で診察を受けるのが無難です。

病気の治療以外の仕事

基本的にどの診療科目も、病気やけがをした患者の治療を行うのが主な仕事です。
しかし小児科の場合、治療の他にもいろいろな対応が求められる傾向もあります。

たとえば、予防医療ということに力を入れている診療科目です。
皆さんが子供のころに受けた経験もあるでしょうが、予防接種などを行っています。

風疹や麻疹、三種混合のような公費を使ったものやインフルエンザや水痘、おたふく風邪といった自由診療の予防接種など数多く取り扱っています。
子供の場合、まだ免疫システムが発達しきっていないので感染すると重症化する危険性もあり、病気を予防することがより大事です。

その他には、健康診断も実施します。
たとえば新生児の1か月健診が求められますが、産婦人科以外でも小児科で対応可能です。
その後の乳幼児健診に関しても、小児科で担当する場合もあります。

出産して育児をする時には、いろいろと悩むことも出てくるでしょう。
特に初めての子供の場合、勝手がわからず自分を追い詰めてしまうお母さんも見られます。
そのようなお母さんの悩み相談に乗るのも、小児科の重要な役割の一つです。

見極めが大事

小児科の場合、ほかの診療科目よりも一層の観察力が要求されます。
大人の患者の場合、自分の体がどのように調子が悪いのか、ある程度詳細に説明してくれるので、病気の当たりも付けやすいです。

しかし子供の場合、まだそれほどボキャブラリーも少ないので詳しい症状を本人の口から聞けない可能性もあります。
特に言葉の喋れない赤ちゃんの場合、親が説明をしても当人ではないのですべてを話しの内容から把握するのは難しいです。
そこで子供の様子を見て、どこが痛いのか、ということを推測しながら治療に当たらないといけないわけです。