看護師ならではの夜勤の悩み

私が勤務をしている病院では、入院患者さんを受け入れる病棟があるためどうしても夜勤シフトにつかなくてはいけません。
特に私は病院内でも少ない男性スタッフなので、体力面で女性よりも夜勤をしなくてはいけないというような雰囲気もあったりします。

ですが女性のように美容に気を使うことはないまでも、さすがに夜勤が続くと体力的につらいところもあり、できれば早めのシフトだけでいれてもらいたいというのが本音となっています。

とはいえ夜勤をして入った日数が多い月はその分給与がかなり高くなったりすることもあり、なんだかんだで毎月何日かは必ず夜勤をすることになっています。

夜勤をするときに何がつらいかというと、どうしても生活のリズムがそこで狂ってしまうので、連続して夜勤をしないときにはうまく眠れなかったり、眠っても疲れがとれなかったりすることがあるということです。

いっそ夜勤だけというシフトにしてみた方が一日のリズムを作るという意味ではよいのかもしれませんが、そこまで思い切ったことをするのも難しそうです。

看護師の夜勤の実態

看護師という職業上、病棟のある病院では全国どこでも夜勤の実態はかわらないことと思います。
病院によっては、早出と遅出を作った3交代制にしているところもあれば、通常勤務と夜勤という2交代制を敷いているところもあります。

いずれにしてもシフトを組む場合には1日の労働時間が基本的に8時間以内にするようにし、それを超える場合には割増手当(残業代)を支払うことになります。

ただし一般の工場勤務やオフィス勤務のようにスパッとそこで業務を区切るのが難しいのが看護の仕事でもあるため、実務的には1日ごとの仕事ではなく月合計の勤務時間で計算をしている場合がほとんどです。
つまり時間が細切れであっても、週40時間以内のシフトであれば1日8時間勤務と同じ取扱をするという「変形労働時間制」です。

実態はかなり厳しい

ですが、法律上は問題はなくても長時間勤務を余儀なくされるとかなり精神的につらいものがあります。
私もよく連続16時間勤務というようなことを経験しますが、途中に仮眠を2時間程度挟んだとしても疲れが十分にとれず、気を抜くと危ないミスを生むヒヤリ・ハットをしてしまいそうになったりします。

そこで最近は夜勤専従者として病院も高い時給額で新たに人を雇おうとする動きも見られていたりします。

看護師におすすめな資格

一度看護師の資格を取得すれば、あとはずっとその仕事に就く事は可能です。
しかし今のままでいいのか、もっと専門的な事がしたい、違う感じの事もしてみたい、別の所で仕事をしてみたいと思うのであればキャリアアップを考えるのも良いでしょう。

そんな時は資格がない状態でも色々と経験があるのでそれを活かす事は出来ますが、資格を持っているとなかなか良い武器となるのでよりお勧めです。

専門看護師の資格

キャリアアップに使える資格の一つは、専門看護師の資格です。
これは看護の分野に関して高い知識と技術を必要とするのですが、これがある事でより深く看護に携わっていくことが出来るようになります。
また病院で患者さんと接するだけでなく、看護師に対して教育を行ったり研究を行ったりする事もできるようになる物です。
看護師の業務を通して学んだ医学の知識は研究や分析など裏方的な業務でも役立てられることが多いです。
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ただ資格に関しては看護師として5年以上の実務経験が必要な事、さらに専門分野に関しても3年以上の経験がなくてはならないし、大学院の修士課程を修了しておかなければいけません。

認定看護師の資格

もう一つは認定看護師の資格です。
こちらも看護に関して高い知識と技術を必要とする物ですが、この資格がある事でより深く特定の分野に関して携わっていく事が出来るようになります。
専門看護師と同じように思われがちですが、こちらの方がより専門的な感じになっています。

とはいえこの資格は簡単に取得できるわけではなく、実務経験が5年以上、しかも専門分野は3年以上の経験が必要なので、看護師になったらすぐに取得できる資格というわけではありません。

保健師・助産師の資格

あとお勧めなのが保健師、助産師の資格です。
これらに関しても勉強をして国家試験に合格する必要があるのですが、これらの資格があると今までとは違うところで仕事をする事もできるようになります。
また助産師の場合はこの資格があるからこそ助産院を開く事が出来るので、持っているのといないのとではかなり違ってくると言っても良いでしょう。

このように看護師のキャリアアップに使える資格は色々とあります。
今までとはちょっと違う事をしたい、より看護に深く関わっていきたいと思っている人は資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

学校に通ったりする必要がある場合もありますが、取得しておいて損はないと思います。
ただ、仕事をしながら資格取得となるとなかなか大変な事もあるので、自分の仕事と実生活についてしっかりと考えてみて、可能そうだったら取得してみるというのも一つの方法です。