総合診療とは
まず、総合診療のストロングポイントについて考えたいと思います。
まず、よくある診療科のタライ回しがなくなることが一番大きいですよね。
次に、制度が変わって患者の医療負担の軽減に寄与することも、
大きなメリットと考えられます。
逆に、総合診療の問題点を述べていきますと、
まだ実践慣れしてない医者に当たると余分な手間、医療費となる。
まぁ、言ってしまえば
当たり外れといういうやつでしょうか。
次に、真剣に総合診療医を育成するには、医療機関の方針に考えることも問題です。
私の勤めている大阪府では、皆さま一人一人に専用の医者をもっていただく
運動をすすめています。休日や夜間などにもしも急病になったとき専用の医者と
連絡がとれなかった場合には、お近くの急病診療所をご利用ください。
かかりつけ医の利点
かかりつけ医のメリットについて、紹介していきましょう。
ふだんからあなたの健康状態を知ってもらい、精密な検査や入院が必要になれば、
専門医が在籍している大きな病院に紹介してくれるコネを持った医師。
それが「かかりつけ医」です。病気のことなら何でもすぐに相談できる医師が
家の近くにいれば、これほど心強いことはありません。
とりわけ子どもや高齢者のいる家庭、あるいは糖尿病や高血圧症などの
生活習慣病を患い、定期的に通院しなければならない人は、
通いやすいことも一つのポイントに探したほうがよいでしょう。
「何でも気軽に話せる」ことが、かかりつけ医としての重要なファクターの一つになるため、
自分との相性は何よりも大切です。それには実際に診療所にいって、
自分の目で確かめてみる方法しかありません。
第一印象では相性が合うかどうかなんて判断をしにくいため、
何度か通院してみる必要はあるでしょう。そのうえで信頼できそうだと感じれば、
かかりつけ医に決めればよいと思います。
いったん、専門医に決めたら、あなたも医師とのラポールを築く努力を。
ふだんの診療を通して、あなたの価値観や人生観を理解してもらいましょう。
また、健康診断の結果はもちろん、検査・入院が必要になり、
専門医のいる病院を紹介してもらったときにも、
その後の経過(診断結果、処方された薬など)についてもきちんと報告して
おきたいものです。このような心がけは、今後の健康管理に役立つばかりでなく、
お互いの信頼関係も深めます。
かかりつけ医を探す
努力を重ねても相性が合わないと判断した場合や信頼できないと思ったときは、
思い切ってかかりつけ医を替えることも必要です。
信頼できるかかりつけ医とめぐり合うためには、さまざまなタイプの医師と出会い、
自分にとっての"よい医師の条件"をもう一度、考えてみることも重要です。
かかりつけ医の重要な役割の一つは、精密検査や入院が必要な場合に速やかに
専門医に紹介してくれることです。また、紹介する際には専門医への紹介状や
報告書をきちんと書いてくれるか、カルテコピーなどを持たせてくれるかどうかも
確認しておきたいポイントです。
さらに小さな子どもや高齢者は急に具合が悪くなることもあるので、
診療所が休診の場合にはどうしたらいいのか、緊急時の対応についても
指示してくれる医師は、かかりつけ医の責任を十分にはたしていると高く評価できます。