事務担当

私は5年前に東京から、大阪にきて、いまは、総合病院の事務をやっています。
生まれてずっと関東勤務でしたので、
大阪にくることはちょっと不安もありましたが楽しみでした。
仕事意外でも美味しいものがあると言われる大阪にくれば関東で食べたことのない
美味しい料理が食べられるかなとか、違う文化に触れられるのかななと、
期待がありました。

大阪は、たこ焼きを毎日当たり前に食べるよと聞いていて、いくらなんでも
それはあきてしまうだろうと思っていたのですが本当によく食べているのです。
毎日でなくても、ものすごい頻度で食べているのにびっくりしました。

また、関東の人と関西の人では人の中身が違うとよく言われているので、
それはどうなのだろうという気持があったのです。
よく、テレビの放送でも、大阪の人はボケとつっこみで生きている人種と
言われていますよね。

同じ日本人なのに、大阪にはちがった文化もあるし、人間そのものが違うのだと
よくいわれます。本当に、お店にはいっていて、ちょっとしたやり取りの中で
ボケとつっこみなんて存在するのか?って思っていましたがたしかに、
あるみたいです、もっとも私はそういう会話ができないので
私とはできてはいなかったですが、周りはたしかに、
ボケとツッコミのような会話はありました。

これも、持って生まれたものなのだと思います。
ボケとつっこみにはなれなかった私でも、
最近に、なって大阪のおばちゃんたちやおじちゃんたちとの会話を
少し楽しむことができるようになったかもしれないです。
ボケもつっこみも、うまくないですけど、話しをすると人がらがよくて、とても楽しいです。

大阪と東京の違い

それから、これは関東から大阪にいったかたが一番驚くことなのですが
大阪は電車に乗るときは、関東のように並ばないのですね。
それから、信号も赤でも止まるとは限らないようです。

関東から大阪に転勤になった先輩から、一番驚いたこととして聞いていたの
ですが、やはり、私もそれがびっくりしました。

これが日本人と、アメリカ人の差としてなら分かるのですが、同じ日本人のなかで
関東と関西というくくりのなかで、このような差がでるのがびっくりです。
大阪は、おおらかというのか、臨機応変というのか堅苦しくないというのか
関東とはとにかく違うのです。

こういうことが、他人との距離感にも出ている気がします。
関東では、知らない人に気軽に話しかけることはまずないですけど
関西では、初対面の人でもペラペラ話していますね。
フレンドリーといえば、いいですけど、ちょっと厚かましくて、憎めないのが
大阪人の特徴なのかもしれないですね。
病院に働くと、いろんな方がいます。

みなさん、具合が悪いから病院に来るのですが、
診察室で会話や受付の会話もやはり大阪は独特のものです。
でも、基本はみなさん、とてもいい人なので、
1日もはやく回復してほしいと思ってしごとをする毎日になっています。
ここの病院につとめて5年になりますが、そろそろほかの地域になりそうな感じがします。
でも、そうなったらきっと寂しいでしょうね。

梅雨入り!

今月から梅雨に入り、じめじめとイヤ季節になってきました。
この時期、やはりみなさん体調を崩しやすいのか、病院の待合はなかなかの混雑振りを発揮します。

内科はもちろん、整形外科の待合もかなり混んでいて、私たちも対応に大わらわです。
それでも、雨の中外出するのはめんどくさい!
「最近会えへんなあ」
「雨やからなあ。
今日も雨やから電気あてに行かんとくわー」
なんてのんきな会話も一方ではされるのでしょうが、梅雨どきは関節の痛みも増すもの。
ひどくなる前になんとか来院していただきたい、と願うのは私だけではないでしょう。

とはいえ、こんなに雨ばかりだと、健康な私とて外出が億劫になってきます。
通勤はもちろん、昼休みにちょっとごはんを買いに行くのもためらいがちになります。
外に出れば否応なしに濡れてしまいますし、ロッカーに着いたときのあの何ともいえない湿っぽい臭い!いろいろなことが憂鬱になってしまいますね。
それでも仕事は仕事。

たくさんの患者さんが待っていると思うと、行かないわけにはいかないのです。
そこで、少しでも外に出ることが楽しくなるように、視点を変えてみることにしたのです。
今の時期だからこそ、外で楽しめるようなことをさがそう!と。
どうせ外に出るなら、外ならではのいいものを探しながら通勤してみようと決心してみたのです。
すると、けっこうあるんですよ。
いいもの、キレイなものが。

自然の恵み

近くの大きな家の庭に植えられたあじさいが満開になっていたりとか、
そのあじさいの葉っぱの上に大きなカタツムリが乗っていたりとか、
普段見落としがちな自然の恵みが、町の片隅にはたくさんあるんです。

道路わきの街路樹が、雨にぬれてしっとり濃い緑色に輝いているのもなんとも言えない美しさですし、普通の空気の中にふいに漂ってくる森の中のような緑の匂いに癒されることもあります。
昨日は少し回り道をし、いつもは通らない裏通りのほうへ行ってみたら、稲を植えられたばかりの田んぼを発見しました。

(このあたり、少し奥まったところなんかにはいまだに田んぼがたくさんあるのです。
)あざやかな若い緑色の合間に、ひさしぶりに見かけるアメンボの姿があって、少し興奮してしまいました。
昔からの友人に久々に出会った気分。
「こんなところに居たのかい」なんて思いました。

ほかにもおたまじゃくしがたくさん泳いでいて、もう少ししたらかえるの大合唱が聞こえてくるんだなあ、なんて想像をしてみたりもできました。
こんな風に少し視点を変えるだけで、雨の中の通勤や外出が楽しいものに変わりました。
楽しみさえ見つけられれば、靴下が濡れて不快な思いも、隣を追い越していった車に泥水をかけられた悔しい思いも、全てがチャラになるとは言えませんがほんの少し許せるような気分になってきませんか?

こんなじめじめとイヤな季節だからこその自然の恵み。
どうせなら雨を嫌がるだけではなく、楽しんでこの季節を乗り切っていきたいものですね。