男性看護師の割合

看護師と言えば女性の仕事というイメージがある人も多くいるかもしれませんが、
女性だけの仕事ではなく、現在では男性看護師を見る機会も
増えてきているのではないでしょうか。

ただまだまだ看護師と言えば女性の方が多いですね。
ところで、こうして男性看護師と呼ばれるようになったのは
まだそれほど昔の事ではないという事をご存知ですか。

そう呼ばれるようになったのは今から少し前、2002年の事になります。
それまでは女性の方を看護婦、男性の方を看護士と呼んでいました。
ちなみに、そう呼ばれる事と定められたのは昭和43年の事です。

勿論人数の割合は圧倒的に女性が多く、看護をする仕事は
女性の仕事と思っていた人も多くいる事でしょう。
しかしそういう状況も次第に変化していき、次第にその人数も増えてきて、
現在ではその求人もかなり増えてきています。

また配属先も以前は手術室やICU、あとは精神科病棟などが多かったのですが、
近頃では産婦人科以外には配属される事が増えてきました。

従って個人病院ではまだ男性看護師の割合は少ないかもしれませんが、
総合病院などであれば男性の姿をよく見かけるようになったと
気づいている人もいると思います。

中でも、女性看護師の中には出産や育児を経験しても仕事を続けたいと
思う人も増えていて、病院側でも病院内保育制度を開始する
ところも増えているそうですが、まだまだ全体に普及させるのは難しいです。
担当の保育士募集も売り手状態です。
参考:病院内保育の求人は保育士求人ナビ

そのような点で、人材不足を減らすために
男性看護師も増えてきていると思われます。

男性看護師に求められるもの

そういえば男性看護師にはどういう事を期待されているか、ご存知ですか。
一つは女性のように産休を取得するわけではないので、
まとまった休みを必要とせず安定した労働力として期待されています。

また女性よりも一般的には男性の方が腕力等もあるので、
力仕事を必要とする場面での活躍も期待されているのです。
だから患者さんを抱えて移動するのとか、物資の運搬とかをする時にはすごく役立ちます。
結構看護師の仕事は重労働な面があるのですが、
男性看護師がいるお陰でそういう仕事もスムーズに運ぶ事も少なくありません。

また、一般的に女性と男性では男性の方がより
理論的な面があるといわれているのをご存知ですか。
だから色々な事があったとしても、
それにたいして冷静に対処できる傾向にあるという事になります。

熱くなってしまえば患者さんとぶつかってしまう事もあるので、
やはり冷静な判断や対応が必要です。
従って病院で仕事をする場合、男性看護師の方がより
冷静に対応する事が出来る事もあるので向いている場面もあるという事です。

そういう理由もあって、現在ではかなり男性看護師が増えてきています。
女性のイメージがある仕事なのですが、男女がうまく役割分担をして
お互いを補いあう事ができてこそ、より良い看護ができると言えるでしょう。

大阪の生活保護

生活保護費の不正受給などがニュースを騒がせていますが、
私の住む大阪府は全国一位の生活保護費の支給対象者の府となっています。

府内のあいりん地区などでは4人に1人の方が生活保護を受けいるそうですし、
私が住む、東大阪市にもかなりの人数の方が生活保護を受給しています。
もちろんも、すべての方が不正受給をしているという訳ではありません。
仕事がしたくても、身体を壊したり、年齢的に仕事をすることが困難な方などが仕方なく生活保護を受給されている場合が多いという事を知って頂きたいと思います。

ご存じの方もいるかと思いますが、生活保護を受給すると、医療費の負担額がなくなります。
簡単に言えば、医療費が無料なるという事ですが、だからといって、
誰もかれもがむやみやたらに医療機関を受診している訳ではありません。

私は市内の総合病院で看護師として働いていますが、
生活保護を受給している方が受診をする事は全体の割合として1割未満となっているようです。
これは一部で言われているように、生活保護を受給を対象とした医療機関があるという事も理由のひとつかもしれませんが、このような生活保護を受給を対象とした医療機関を受診される方は個人的には多々意見がありますが、
ここでは割愛をさせていただきます。

安易に受診をする人はいる?

ただ、私が勤める総合病院を受診される患者さんは医療費がタダだからという理由で安易に受診をされている方はいらっしゃらないと私は思っています。
受診をされるみなさんは「申し訳ない」という気持ちで病院にいらっしゃっていると感じられるのです。
我が家の近所に一人暮らしの60代の女性の方がいらっしゃいます。

子供さんはいらっしゃらない方で、妻の話によると、旦那さんと数年前に死別をされてそれ以来一人暮らしだそうです。たまたま妻が知ってしまった事なのですが、この方は生活保護を受給をされているそうです。
どんな事情があるのか…そこまで踏み込んだ話は聞くこともできませんし、それは個人のプライバシーの事なので、私たちには聞く必要もない事だと思っています。

妻の話によると、スーパーなどで会っても、とてもつましい生活をしているらしく、値引きをされているモノ、見切り品などを購入しているそうです。
そして、先日、体調が悪そうだったので、病院に行く事を勧めたら「大丈夫だから…」とおっしゃっていたそうです。
その方が今日、私の勤めている総合病院に緊急搬送をされていきました。

軽い肺炎だそうです。
ドクターに「もっと早く病院にこないと…」と諭されたその人は「これ以上、みなさんのお世話になっては申し訳ないから」と言われていたそうです。
その方はしばらく入院することになり、私が勤務する内科病棟にいらっしゃいます。

近所のお友達らしき方が入院に必要なものを準備してくれていました。
生活保護を受給されている方の中には、このような暮らし、考え方をされている方もいるという事を知って頂きたいと思います。