夜勤で必須の健康管理

夜勤をするときには、普通とは異なる健康管理方法を身につけておく必要があります。

私達が普通「健康に気をつける」というと、まず睡眠時間を十分に確保するとともに、決まった時間に食事をとったり、早寝早起きをするということを考えます。
ですが夜勤シフトに入ると普段眠くなる時間に寝ることができませんし、食事の時間もそれに合わせてずれてきます。

そうした状況にあるときには、あらかじめ身体を夜勤に耐えられるように準備しておき、不足しがちな栄養分を補うというような方法が求められてきます。

人は睡眠時間が不足してくると、体内のエネルギーのもとになる炭水化物や脂質が減少してくるので、それらをまずきちんと摂取しておきます。
さらに身体の代謝を落とさないためにビタミンB類をとったり、ストレス耐性をつけるためにビタミンCをとっておいたりします。

日光を浴びないように気をつける

それと夜勤シフトが連続するときに注意したいのが、昼間の時間にあまり日光を浴びすぎないようにするということです。
夜勤では夜の時間に活動をするのでできるだけ日光を浴びておきたいと思うかもしれませんが、日光を浴びすぎると体内時計により夜に十分に活動ができなくなってしまったりします。

昼間の休憩時間中にも直接日光を浴びないように室内に多くいるようにしたり、外出するときには帽子や日傘などで光を受けないようにする工夫が大切です。

それと何よりも、上手な仮眠の方法を覚えるということに尽きます。
アイマスクや眠りやすい曲などを用意し、短い時間に適切に脳と身体を休められるよういつでも自由に寝られる身体を作っていくことがポイントになります。

看護師ならではの夜勤の悩み

私が勤務をしている病院では、入院患者さんを受け入れる病棟があるためどうしても夜勤シフトにつかなくてはいけません。
特に私は病院内でも少ない男性スタッフなので、体力面で女性よりも夜勤をしなくてはいけないというような雰囲気もあったりします。

ですが女性のように美容に気を使うことはないまでも、さすがに夜勤が続くと体力的につらいところもあり、できれば早めのシフトだけでいれてもらいたいというのが本音となっています。

とはいえ夜勤をして入った日数が多い月はその分給与がかなり高くなったりすることもあり、なんだかんだで毎月何日かは必ず夜勤をすることになっています。

夜勤をするときに何がつらいかというと、どうしても生活のリズムがそこで狂ってしまうので、連続して夜勤をしないときにはうまく眠れなかったり、眠っても疲れがとれなかったりすることがあるということです。

いっそ夜勤だけというシフトにしてみた方が一日のリズムを作るという意味ではよいのかもしれませんが、そこまで思い切ったことをするのも難しそうです。

看護師の夜勤の実態

看護師という職業上、病棟のある病院では全国どこでも夜勤の実態はかわらないことと思います。
病院によっては、早出と遅出を作った3交代制にしているところもあれば、通常勤務と夜勤という2交代制を敷いているところもあります。

いずれにしてもシフトを組む場合には1日の労働時間が基本的に8時間以内にするようにし、それを超える場合には割増手当(残業代)を支払うことになります。

ただし一般の工場勤務やオフィス勤務のようにスパッとそこで業務を区切るのが難しいのが看護の仕事でもあるため、実務的には1日ごとの仕事ではなく月合計の勤務時間で計算をしている場合がほとんどです。
つまり時間が細切れであっても、週40時間以内のシフトであれば1日8時間勤務と同じ取扱をするという「変形労働時間制」です。

実態はかなり厳しい

ですが、法律上は問題はなくても長時間勤務を余儀なくされるとかなり精神的につらいものがあります。
私もよく連続16時間勤務というようなことを経験しますが、途中に仮眠を2時間程度挟んだとしても疲れが十分にとれず、気を抜くと危ないミスを生むヒヤリ・ハットをしてしまいそうになったりします。

そこで最近は夜勤専従者として病院も高い時給額で新たに人を雇おうとする動きも見られていたりします。